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光学的特性-1

材料の最も重要な光学特性として、材料の内部および外部透 過率、表面反射率および屈折率が挙げられます。近軸の場合のこれらの物理量の公式を以下に示します。

光透過

外部透過率とは、光束が光学部品を一回通る時の透過率のことです。内部透過率とは、光束が光学部品を一回通る時の、表面反射が無いとした光学材料自体の透過率のことです。結像レンズ系の場合には、外部透過率の良し悪しが重要ですが、レンズ系の外部透過率は、構成レンズ表面同士の多重反射の効果が 加わりますので、レンズ系の透過率を積分球を用いて実測して得られる値は、各構成レンズの外部透過率の積よりも大きくなります。Te を外部透過率、Ti をその内部透過率、t1 およびt 2 を各々第1 面および第2 面を一回通るときの透過率とすると、表面間の多重反射効果を無視すると、次の関係式が成り立ちます。

…(4.1)

ここで、e は自然対数の底、μはレンズ材料の吸収係数、お よびx はレンズの中心肉厚です。この表式は、コーティング処 理の違いでレンズの表面透過率が第1 面と第2 面で異なるときに も適用できます。両面とも無コートの場合では、

…(4.2)

ここで、r は垂直入射のときのシングルパスの強度反射率であり、 以下のフレネルの公式で与えられます。

…(4.3)

屈折率nは既知であるか、または後ほど与えられる分散式(式 4.6)を用いて計算により算出される必要があります。今まで の表式は単色光の場合です。μとn の両者共、波長の関数にな っています。

興味のある任意の波長での、レンズのTi またはTe を計算する には、まず吸収係数μの値を求めます。通常、内部透過率Ti は、 2つの異なる厚みtc1 およびtc2 に関して、波長の関数として一覧 表にされており、μをこの表から次のように求めます。

…(4.4)

ここで、バーは平均値を意味します。吸収が強いスペクトル 領域では、厚みが薄い場合のTi の値が与えられるのが普通で、 このときのμは次式で与えられます。

…(4.5)

Tiが一覧表で与えられている波長以外の波長での透過率が必 要なときは、線型内挿式で求めます。

通常は軸上のTe 値が最も有用ですが、用途に依っては、軸上 以外の光路に沿っての透過率、またはレンズ表面全体での平均 透過率が、必要な場合があります。上に記した方法を拡張して、 今のような場合に当てはめるのは、難しくありません。任意の 入射角に対する完全なフレネルの公式を用いて、t1 とt2 を求め ます。通常、第1 面と第2 面とで入射角が異なるので、 t1 とt2 とは等しくないのが普通です。距離x は、特定の光路に沿 っての面と面の間の距離で、光線追跡法で求めます。s- 偏光と p- 偏光成分について、別々に求める必要があります。それらの 結果を平均すれば、平均の透過率が得られます。



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